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かつお一本釣りについて
印刷用ページを表示する掲載日:2017年3月30日更新
漁具の構造
釣竿は、グラスファイバー製(昔は真竹を使用)のものが用いられ、根元の太さ3cm~3.5cm先端で0.5cm~1.0cm、長さ4.5m~6m程度のものを使用し、すべりを防ぐため把握部に糸を巻いてあります。釣り糸は合成繊維を使用し、たかやま及びこやまの2部からなり、長さは釣竿よりやや短くします。釣針は、エサ用の釣針と、疑餌針とがあり、普通4.5cm内外のものを使用しますが、他の釣針と異なり、カツオが釣針にかかるのを目撃でき、また、きわめて短時間で釣り上げるため、かえし(あぐ)がありません。
漁法
エサは、すべて活餌を使用し、主としてカタクチイワシ、マイワシが用いられます。
魚群を発見すると先頭魚の前方に投餌します。エサに食いつくと船を旋回して、群れを横切るようにして停船し、釣獲舷の反対側から風を受けるようにします。魚群が船側に近づくと多量の撒き餌をし、同時に散水(シャワー)し、一斉に釣獲を始めます。釣り上げた魚は、空中で竿を振って釣針からはずして船内に落下させ、連続して釣り上げます。