本文
子どもたちの男女共同参画学びの広場推進事業
You&I~あなたと私の男女共同参画~(広報まくらざき7月号掲載分)
6月4日,桜山小学校で県男女共同参画センターが主催する「子どもたちの男女共同参画学びの広場推進事業」の保護者向けワークショップが行われました。
この事業は,子どもの頃から男女共同参画への理解を深めてもらおうと,県内の小・中学校で行われていて,児童・生徒,教職員,保護者を対象としたワークショップを一体的に実施し,地域全体の人権意識や男女平等意識の形成を目指しています。
「Youメッセージ」から「Iメッセージ」へ
参加者は,コーディネーターの高崎恵さんの出す指示のもと,簡単な絵を描きました。
その後,グループに分かれて,お互いの絵を見せ合いながら「絵を描いているときの気持ち」と「絵を見せ合ったときの気持ち」を話し合いました。
話し合いをするに当たり,高崎さんから「『あなたの言うことは違うよ』というような,『相手』を主語にして話す『Youメッセージ』ではなく,『私はこう思います』というような『私』を主語にして自分の考えや気持ちを伝える『Iメッセージ』で話し合いをしてみましょう」と提案があり,参加者は「Iメッセージ」を意識しながら感想を言い合いました。
「同じような絵の人もいれば,全然違う絵の人もいておもしろかった」,「考えることはそれぞれ違うと思った」など,自分たちが描いた絵から「みんなそれぞれちがう」ということを改めて実感していました。
高崎さんは「今日描いた絵は,みんなそれぞれ違っていたと思います。『ちがい』は,間違いや劣っていることではなく,一人ひとりが持つ『個性』という素晴らしいものだということを忘れないでください。
そして,私たちは友達や親子など近い関係であるほど,言わなくてもわかってくれるはずと思ってしまい『Youメッセージ』になりがちですが,そうではなく『Iメッセージ』で自分の考えや気持ちをしっかり伝えていくことが大事です。
これからは,子どもたちへの声掛けや学校・地域等の話し合いの場などでも『みんなちがう』ということと『Iメッセージ』を意識してほしいと思います」と参加者にメッセージを送りました。
参加者の感想
- 一人ひとり考え方が違うのは当然で, 違うからおもしろいと思いました。自分の子どもにも「こうあるべき」を押し付けず,良いところをたくさんほめてあげようと思います。
- 自分の中の考えが,いかに凝り固まっているかがわかりました。「ちがい」は間違いや劣っていることではないということを忘れずに,自分の気持ちも,他の方の気持ちも大事にしながら,自分の意見を話していけたらいいなと思いました。
- 高崎さんの出す指示で絵を描いたが,同じことを聞いているのに,人の数だけ考え方があるということに,改めて気づかされました。
- 日常生活の中で,自分が子どもにたく さんの「Youメッセージ」を発していたと気付きました。子どもは私のメッセージを聞いてくれなかったのではな く,「Youメッセージ」だから聞いて もらえなかったんだとわかりました。
- 「ちがい」を恐れ,子どもへ「~しなさい」という声掛けしてしまっていたことに気づかされました。まずは,子どもへの言葉に気をつけ,認めてほめてあげられる大人になりたいと思いました。
広報紙PDF