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平成30年度に実施した男女共同参画推進事業
「男女共同参画社会」とは,女性も男性もすべての個人が,互いにその人権を尊重し,喜びも責任もも分かち合いつつ,性別に関わりなく,一人ひとりの個人としてその個性と能力を発揮することができる社会のことです。
枕崎市では,男性や女性という性別の違いではなく,「一人ひとり」の個性や能力を大切にしていこうという男女共同参画の基本的な考え方を広めていくための取組として,さまざまな講座・研修会や広報・啓発活動などを行っています。
講座・研修会
職員研修「男女共同参画研修会」(平成30年7月17日)
高崎恵さん(オフィスピュア所属・ワークショップデザイナー/多様性トレーナー)を講師に迎え,職員研修「男女共同参画研修会~つぶやきワークショップ~」を開催しました。
本研修会は,市職員の男女共同参画に対する理解を深め,意識を高めるために実施し,53名の職員が参加しました。
参加した職員は,ワークショップを通して,性別にかかわらず,一人ひとりが持っている個性や能力を活かしていくことを大事にする男女共同参画の基本的な考え方や「多様性」などについて学びました。
その後,職場や家庭,地域などでの「わたし」がこれまで感じた思いを「つぶやき」で振り返り,グループで語り合いました。
高崎さんは「今日のワークショップで,“ちがい”は間違いや劣っていることではないことを実感していただいたと思う。一人ひとりが持っている“ちがい”を重ね合わせて,性別にかかわらず個性と能力が発揮できる職場環境をみんなで作っていてほしい。また,参加者が書いたつぶやきからは,それぞれにそれぞれの思いがあることを感じたと思う。その“それぞれ”の思いを率直に言えるような場づくり・関係づくりのために,職場・地域・家庭などで人とのコミュニケーションを深めっていってほしい。」と話しました。
つぶやき内容
つぶやきワークショップで出た「つぶやき」の一部をご紹介します。
- 妻と家事,育児について話をしたときに,自分ではこんなに協力してやっていると思ったことが,妻にとっては「やってやってる」と感じていたことに,大ゲンカの後に気づきました。
- 私は力には自信があるのですが,そうすると「女性なのにたくましいね」と言われたり,力仕事や重いものを運ぼうとしたら「ケガするから危ない」とかやの外にされたりしたことがあり,ちょっとショックでした。
- 徐々にではあるが,女性の係長,課長が増えてきている。その職員は大変だと思うけど「女性が自分の意志に基づいた働き方ができる職場づくり」のため頑張ってほしい。
- 外国人のプロスポーツ選手が「妻の出産に立ち会うため試合を欠場」などと聞くが,その堂々とした態度がうらやましいし,日本人もそうなってほしい。
- 女性のグチは聞こえてくるが,男性のグチはあまり聞こえてこない。もっと男性もグチを言える環境になってほしい。また,それを受け入れる世の中になってほしい。
- 自分の意見を出すことがなく,指示されたことだけをうのみにしていたように感じます。
参加した職員の感想
- 男女だけでなく年代の違う職員との対話,違いをわかることは大切だと思いました。その一方でとても時間がかかるなと思いました。
- 「ちがい」が無理なことを可能にする,その発想の転換や自分にないものを相手が補うということが大切だと思いました。配慮,思いやり,助け合いが男女共同参画社会実現の一歩だと思います。
- 私たちは「ちがい」を恐れていますが,これからは「ちがい」が新たな価値を生み出すという言葉が心に残りました。
広報・啓発活動
広報まくらざき連載「数字で学ぶ男女共同参画教室」
“性別”に焦点を当てた身近な“人権”課題である「男女共同参画」について,様々なデータを用いて紹介するコーナーです。
「男女共同参画」というと,難しく感じるかもしれませんが,身近なことから「男女共同参画」について考えてみませんか。
掲載内容については「数字で学ぶ男女共同参画教室(平成30年度広報まくらざき連載コーナー)」のページをご覧ください。
「数字で学ぶ男女共同参画教室(平成30年度広報まくらざき連載コーナー)」のページ
男女共同参画の視点を持ったビデオ・DVDの貸し出しについて
男女共同参画社会の実現に向けて,市民の皆さんや各種団体及び事業者の皆さんの理解を深め,積極的な協力が得られるよう,男女共同参画の視点を持ったビデオ・DVDの貸し出しを行っています。
貸し出しリストは,「市視聴覚ライブラリー所蔵」と「企画調整課保管分」の2種類があります。貸し出しについては,それぞれの利用の仕方に従ってください。