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認知症について

印刷用ページを表示する掲載日:2017年8月29日更新

まずは正しい知識をもつことから


 認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったために、さまざまな障害が起こり、生活する上で支障が出てきている状態(およそ6ヶ月以上継続)を指します。年を重ねると誰でも物忘れなどをするようになりますが、認知症は老化ではなく、脳の病気です。原因となる脳の病気や障害が出る脳の部位などによって症状は異なります。
 認知症は特別な病気ではなく、だれもがかかる可能性のあるものです。病気への誤解は正しい予防やケアの妨げになります。認知症について正しく理解することが大切です。

認知症の症状について

もの忘れと認知症の違い

 認知症は単なるもの忘れではなく、病気のひとつです。もの忘れが、体験した一部を忘れるのに対し、認知症は、体験したことそのものを忘れてしまいます。

物忘れ
(体験した一部を忘れる)
認知症
(体験したことそのものを忘れる)
(例1)夕飯の献立を忘れる

(例1)夕飯を食べたことを忘れる

(例2)約束したことは覚えているが日時を忘れる

(例2)約束したこと自体を忘れる

認知症の症状例

・ 整理整とんや掃除をしなくなったり、だらしなくなったりする

・ 長年続けていた趣味をやめてしまう

・ 今まで違って笑顔が少なくなることがある

・ 料理などの手順が分からなくなる

など…

「中核症状」と「周辺症状」

 認知症の症状には、誰にでも現れる「中核症状」と、本人の性格やまわりの人の接し方などで現れやすいその人特有の「周辺症状」があります。

中核症状
(誰にでも現れる症状)
周辺症状
(その人特有の症状)
 
・ ついさっき起きたことを忘れる
・ ものの名前が出てこなくなる
・ 時間や場所、人物を正しく認識できなくなる
・ 着替えができなくなる。
・ 料理などができなくなる。

 

・ 乱暴な言葉をいう
・ 暴力をふるう
・ 外をあてもなく歩き回る
・ 目の前にないものが見える
・ そわそわする
・ 妄想
・ 昼夜逆転

 

 

 

 

 

 

 

 

周辺症状は、まわりの接し方や生活環境の改善で治る可能性があります。

早期受診・早期発見が大切です

 認知症は時間がたつほど進行する病気です。早期に発見して適切に対処すれば、その人らしい暮らしを続けていくことができます。本人だけでなく、周囲の人も「今までと違う」と感じることがあったら、その変化を見逃さないようにしましょう。

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